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書評:「グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業」

JUGEMテーマ:オススメの本

「グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業」

山川 博功 著      講談社

 

2016年の発行なのでやや古い本ですが、久しぶりに読み直してみて

とても面白かったので紹介します。

 

対象のニッポン企業は、調布市の「ビィ・フォワード」という会社で、

中古車を海外に輸出販売しており、著者の山川氏は同社の代表者です。

 

特にアフリカ諸国での知名度が高く、アフリカ諸国でのGoogle検索で

上位を占め、Google副社長が何をしている会社か取材に来たとか。

 

この会社を立ち上げるまでの経緯、設立以降、アフリカへの中古車

輸出ビジネスで成功するまでの戦略、プロセス、更なるビジネス

拡大への取組等が紹介されています。

 

それまで日本人があまり手がけてなかった、ECを使った中古車の

海外輸出ビジネスチャンスに、いかに気付き、どう成長させたか。

 

会社を立ち上げた貴方、起業を目指している貴方にオススメです。


グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業 (講談社+α新書)

 

1. アフリカでGoogle検索上位に入る日本企業

調布市にある日本の中古車を海外に輸出販売しているビィ・フォワード社、アフリカ

諸国から同社ECサイトへのアクセスが余りに多く、そのトラフィックは、Googleの

副社長が事情を聞くために同社を訪れたレベルだとか。

 

日本において、知名度が高いとは言えない同社ですが、アフリカにおける認知度は

極めて高く、中古車輸出事業は立ち上げてから10年で、月に10,000〜15,000台を

輸出するまでに成長したそうです。

 

何と言っても特徴的なのは、アフリカでの購入者の約70%が個人だという事です。

日本企業がアフリカ諸国とのBtoCビジネスで成功するための苦労は、並大抵では

無かった事でしょう。

 

本書は、著者である同社代表者が会社を立ち上げるまでの経緯、中古車海外輸出に

乗り出した動機、その後の戦略などを時系列で紹介しています。

 

文体が非常に読みやすく、話もスピーディーに展開して行くため、気が付いたら、

一気に読み終えてました。

 

2. 目次

第1章は、サーキットでの自動車レースに熱中し、借金を背負った著者が、職を

転々としながら、辿り着いた中古車販売会社でいかに「努力」と「学習」を重ね、

会社設立に漕ぎ着けたのかを紹介しています。

 

第2章は、中古車ビジネスの概要、及び中古車輸出を始めたキッカケです。

更に初期の海外ビジネスでの失敗事例を紹介しています。

 

中古車の海外輸出を主に担っていたパキスタン人のビジネス、日本と海外での

自動車、及び関連商品の価格差に対する「気付き」がポイントでしょうか。

 

また、初期の失敗に学び、戦略を修正した点も後の成功への大きな要因でしょう。

 

第3章は、アフリカに自動車輸出をするに至った経緯の説明です。

ここでも日本と現地での中古車に対する見立ての違いに関する「気付き」、

知名度のない日本企業が、いかに現地での「信用」を得たのか、更には変化する

ビジネス環境での「リスクテイク」の必要性を解説しています。

 

何でも車に貼った社名入りステッカーが、認知度の向上に大いに役に立ったとか。

 

日本メーカーの中古車である事自体が一定の高品質を保証しており、更に同社の

ステッカーにより、日本で使われ、日本から輸出された中古車であることが裏書き

されるのがいいんでしょうか。

 

確かにテレビ番組などでも、日本語が消されないまま走っている途上国の中古車を

見る事がありますよね。

 

第4章、第5章は、次第に軌道に乗ったビジネスをどう洗練させていったのか、

ビジネス環境の急変にどう対応し、ビジネスを拡大したのかです。

 

世界各地での中古車に対するニーズは様々なため、1ケ所で成功したモデルが

そのまま使える訳ではなく、常に進化させ続ける必要があるそうです。

 

ここでのキーワードは、「リスクテイク」と「挑戦」でしょう。

 

3. 「計画的偶発性理論」

中古車の世界輸出で大きな成功を収め、現在も事業を拡大するビィ・フォワード社、

ビジネスの拡大に対応するため、様々な国籍の社員を雇用し、今では26ケ国の

外国人社員が働く企業になったとか。

 

常に好奇心を持って学び、努力を続け、柔軟にオープンマインドで状況に対応する。

更に、失敗を恐れず、挑戦を続ける。

 

そうすれば偶然の出来事が、成功へ導いてくれるが「その幸運は偶然ではない」。

 

まさにスタンフォード大学のクランボルツ教授が唱える「計画的偶発性理論」を

地で行くようなサクセスストーリーです。

 

「計画的偶発性理論」の関連本の紹介はまた別の機会に。

 

「グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業」、オススメです。

 


グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業 (講談社+α新書)

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